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冠動脈CT造影について
64マルチスライスを越えた「デュアルソースCT」(シーメンス社製)

デュアルソースCT心臓は常に拍動しています。動いている心臓の表面を走行する冠動脈は、従来のCTでは撮像することが出来ませんでした。しかし、ガントリー(CTのドーナツ状の部分)の回転速度の高速化とマルチスライス化により、冠動脈CT造影が可能となりました。

これまで虚血性心疾患の診断のゴールデンスタンダードは心臓カテーテル検査でした。心臓カテーテル検査は、患者様に、恐怖感・痛み・危険性を与え、また入院が必要となり、患者様に経済的・時間的なご負担をおかけすることになります。

そこで、冠動脈CT造影の導入により、安全で、経済的・時間的にも負担が少なく、心臓カテーテル検査にかわる、新しい虚血性心疾患の診断方法として、注目されております。当クリニックでは、64スライスCTにて冠動脈CT検査を行なってきましたが、平成20年1月、64スライスCTを超える、デュアルソースCT(Definition)にアップ・グレードしました。

このデュアルソースCTは、64スライスCTの管球を2台搭載しており、これにより、鮮明度(時間分解能)が2倍になり、動いている心臓がより鮮明に見えるようになりました。また、64スライスCTでは、放射線被爆量が心臓カテーテル検査と同等またはそれ以上と言われております。デュアルソースCTは、心電図に同期して画像に必要な線量のみの照射を行なうため、64スライスCTの1/2の放射線被爆量で済むことになり、真の意味の“患者さんにやさしい”検査に近づいたと言えます。

患者様はベッドに寝ているだけでよく、約5~8秒間の息止めをしていただくだけで、心臓全体を撮像することができます。患者様の精神的、肉体的ご負担がかなり軽減されております。
撮像されたCTデータは、数分から10分程度で、3-D画像に再構成されます。 3-D画像とMPR画像という特殊な断面で、冠動脈の内腔の狭窄度と、心臓カテーテル検査では見ることができない冠動脈壁の性状までを診断することができます。

冠動脈CT造影により、動脈硬化の進展の程度の評価、狭心症や心筋梗塞などの早期診断に非常に役立っており、早期治療につながっております。
心筋梗塞の発症や突然死が予防できるのことを願っております。

冠動脈CT造影